7日間の恋






「じゃあ私…帰りますね

もうこんな時間ですし」


気づくともう8時を過ぎていた。



後ろ髪を引かれる思い

とはこういう気持ちを言うんだろう。



もっと稲葉さんと一緒にいたい。

でも一緒にいるとキモチを抑えられない。


どうすればいいんだろう。



私が…元彼と別れたのは誰のため?


元彼のため?

ううん…違うや。


自分のためだ。


だったら…正直にならないといけない。



そう思い、振り向こうとした途端だった。




「稲葉…さん?」