あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

二つ目。それは、少し前の話だ。




俺には、大切な友人がいた。


人の気持ちに寄り添う事が得意で優しく、俺よりも断然頭がいい。




そいつは、白夜の幹部でもある。



喧嘩の強さは俺と同じくらいだったけど、本気を出していないようにも感じていた。





そんな俺の友達は————俺たち白夜を庇って、攻撃されたんだ。



今、どうしているのかは分からない。




病院で入院しているのかもしれないし、当たり前のようにどこかで暮らしているのかもしれない。






でも、相手がすごく強かったから、勝てるわけがない。



すでに、俺が逃げた時はそいつは負傷していた。






『俺を置いて逃げろ!!』



『はあ!? そんなことできねえに決まってるだろ!』



『いいから!! 早く……!』






そうは言われたけれど、逃げたことに後悔している。



一緒に戦えば良かった。



一人にさせなければよかった……。






これが、二つ目の罪。












俺は————庇われてばっかりだ。






こんな無力で、庇われる事しかできない俺の、存在意義は何なんだよ……。