あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─


は?



なに、いってんの……?






陸で、よかった?


俺が傷ついたら、恥をかくだと?






『……ふざけんな』



『え?』




『俺も陸も、お母さんの物なんかじゃない!!! 心配する言葉すらないのか? それでも親か!?』



『そんなの。別に陸くんがいなくなっても困らないもの。時期社長は空くんよ? 二人はそっくりなんだし、別に片方いなくなったって関係ないわ』






こいつが親だと言うことが、心底憎らしい。


こんなやつの血が俺の中にも流れていると思うと、憎悪が増した。



















その後、病院に行くと、陸は目を覚ました。



頭をぶつけた影響で、ぶつけた直前……喧嘩をしたことは、覚えていなかった。





そして、傷は、一生残る事も伝えられた。





お父さんが、俺たちの仲が壊れて後々面倒くさくなるのが嫌だと思ったから、陸がぶつけたのはドジ、という事になった。












————あれは、俺を庇ってできた傷なのに。




やっぱり、俺は生まれてくるべきじゃなかったんだ。







陸を傷つけて、一生残る怪我をさせて。








それが、一つ目の罪だった。