あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

【空 side】




まず、一つ目。


俺が小学2年生の頃の話だ。




俺は双子だから、陸といつも比べられてきた。


俺たちが、財閥の息子だから、なおさらだったのかも。



こっちの方が運動が出来る。こっちの方が勉強できる。



そっくりな俺たち。親にとって、俺たちは替えが効く。




俺たちは、それぞれが唯一無二の存在で、変えなんてないのに。





お兄ちゃんは、陸。俺は弟だった。


だから、財閥だって……社長になるのは陸のはずだった。






でも————陸よりも、俺の方が優秀だった。



だから、親は俺を社長として継がせたかったらしい。





でも、長男は陸だ。だから、陸が継がないという選択肢はない。



そこで、親が思いついたことは最低な事だった。