あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

【乃亜 side】




「……さて。あたしに聞きたいことがあるんだよね」


「……教室で、言ってたよね」


「何を?」


「……罪人、って」




あー……。


聞かれてたんだ。




「あはは、なにそれ。気のせいでしょ」


「……違う。あのとき、様子が変だったから」


「……様子が変? あたしの何を知ってそれが言えるの?」


「……俺は、あんたの事を知ってるわけじゃない。でも、感情を読み取るのは得意だ」




ふうん。それで、わかったってことね。


まあいっか。別に、こいつ一人なら。




「はあ、そうだよ。あたしは罪人って言った」


「どうして?」




追及してくるのか。


それが面倒くさい。




「じゃあ、聞くけど。あなたは、罪を犯したことがある?」




ここで、いいえ、と答えたなら。


あたしは失望するだけだ。



怜をあんな状態にさせておいて、罪の意識がないだなんて。