ここから屋上は近い。
話しながら歩いたらすぐ近くだ。
最上階まで階段を上って、屋上に入ろう。
————と、した。
「え?」
「は……? な、なんで……」
俺たちは、動揺が隠せなかった。
だって————あの、頑丈な屋上のドアが、壊れていたから。
「ど、どういうこと……? なんで、壊れちゃったの?」
「……入る? いるかも、しれないし」
空が琴音に言うと、琴音も動揺しながら頷いた。
俺たちも頷き、屋上の中に入った。
屋上の中には、ベンチがあって、そこで座って休むことが出来る。
先にあるベンチを見ると、そこには人影があった。
「……! 乃亜ちゃんかな!?」
琴音が目をキラキラさせて近寄ろうとしたから、俺は止めた。
「待て。あいつ、望月じゃねえかも……ドアを、破壊してるんだからな」
「っ……」
「ああ、玲夜の言うとおりだ。危ないから、琴音は下がってて」
「で、でもっ」
俺たちがなだめていたら、空がすっとベンチに近づいた。

