あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─















「うーん……保健室行くって言ってたよね?」


「うん。でも、いないなら他の場所でしょ」





うちの学校で休憩で行くとするなら。



「中庭か、屋上。どっちかにいるんじゃねえ?」




俺がそう言うと、陸はうーん、と唸った。




「どうした?」


「いや……中庭は、かなり入り組んだ先にあるから見つけにくい。屋上の鍵は、俺たちが持っていて開かないだろ」




確かに。俺たちは、空き教室か屋上のどちらかで過ごす。


だから、その場所の鍵は理事長に頼んで、もらった。



理事長は、俺たちの先輩でもある。俺の2代前の総長だからな。




「うー、見つけられないよ、難しいもん!」


「……静かにして、要」


「でも、どこにいるんだろうね? とりあえず、屋上行ってみない?」




夏希がそう言うと、他のやつも頷いた。


まあ、行ってみるしかないか……。




「ああ。行くか」



俺たちは、屋上に向かって歩き出した。