◇
◆
◇
「うーん……保健室行くって言ってたよね?」
「うん。でも、いないなら他の場所でしょ」
うちの学校で休憩で行くとするなら。
「中庭か、屋上。どっちかにいるんじゃねえ?」
俺がそう言うと、陸はうーん、と唸った。
「どうした?」
「いや……中庭は、かなり入り組んだ先にあるから見つけにくい。屋上の鍵は、俺たちが持っていて開かないだろ」
確かに。俺たちは、空き教室か屋上のどちらかで過ごす。
だから、その場所の鍵は理事長に頼んで、もらった。
理事長は、俺たちの先輩でもある。俺の2代前の総長だからな。
「うー、見つけられないよ、難しいもん!」
「……静かにして、要」
「でも、どこにいるんだろうね? とりあえず、屋上行ってみない?」
夏希がそう言うと、他のやつも頷いた。
まあ、行ってみるしかないか……。
「ああ。行くか」
俺たちは、屋上に向かって歩き出した。

