あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「……僕、いやだよ。あの子、あんまり好きじゃないし」


「俺も。琴音を助けたのも、見返り求めてんのか俺たちに近づくためだろ」


「ちょっと! 乃亜ちゃんの悪口はやめてよ!」



要と陸が文句を言い続けているのを見て、俺はため息をついた。



「……」



空は、なにか考え込んでるみたいだ。


険しい顔をしているが、どうしたんだ……?



「……俺、行くよ」


「はあっ!? 空、本気か!?」



陸が信じられない、といった表情で空を見ている。




「空くん、来る? 一緒に行こ! 二人はいいの?」


「乃亜ちゃん、いい子だぜ? 俺が保証する!」


「はあ……お前、騙されてるって」




陸がため息をついている。


そんな嫌になる要素ないだろ。



「うー……今回だけだから。僕も、ついて行くってば」


「ちっ、俺も行けばいいんだろ、行けば」


「わかったならいい。行くぞ」


「はーいっ」