あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─












【玲夜 side】




「っ……今日の授業はもう終わりよ!! 好きにしなさい!!」




あいつがいなくなった後。あの教師が怒ってしまって、教師も教室から飛び出した。




「うわあ、乃亜ナイスすぎ! わたし、あの教師無理なんだよね」


「わかる! まじ助かった~」




教室ではそんな声が溢れている。


ふと、ななめ前を見ると、琴音が顔をしかめていた。




夏希も気が付いたようで、琴音を不思議そうに見ている。



「琴音、どうしたの?」


「あ……乃亜ちゃん、大丈夫かなあ、って思って」


「何が? 乃亜ちゃん、なんかあった?」


「いや……さっき、様子がおかしかったの。それに、表情もすごく怖かったし」


「ん……」




そう言えば、あいつは少し変だったかもしれない。


教師にあそこまで突っかかるのは変だし、何より、あの教師があそこまでびくびくしている理由が分からない。


顔、真っ青だったし。



弱みでも握ったのか?



それから、あの教師に呼ばれていた時も、ずっと無視して俯いていたし。