あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─












「あったー!!」




方向音痴なあたしだと、探すのに10分かかった……。


場所、同じにしか見えないし……!!





ガチャガチャ。




ドアを開けようとしたけど、鍵かかってる……。


んー、まあ、壊してもいいかな?



いや、でもこれがばれたら優等生の仮面が……。





まあ、ばれないよね……?





あたしは、ドアを足で思いっきり蹴っ飛ばしてドアを壊した。


うう、バレませんように!





屋上には、ベンチがあった。


ベンチに寝転ぶと、綺麗な青空が見えた。




青空を見ると、心が綺麗になって行くような感覚になる。


それと、怜を思い出すんだ。




怜、大丈夫だよね……?


寮生活になったら、お見舞いも行きにくい。遠いしね。




ねえ、なんで、あんな族にやられたの?


強いはずじゃん、怜……っ。