席に着くと、琴音ちゃんも席に座った。


そして、ぱっと振り返ってあたしを見ると、笑顔を見せてくれた。




「かばってくれて、ありがとう。嬉しかったよ」


「はは、いいよいいよ。あたしは、友達の二人に仲良くしてほしかっただけ」


「ふふっ、それからね。空き教室で、ああ言ってくれたのも嬉しかった。本当に、ありがとうっ」




琴音ちゃんの笑顔を見ると、癒される。


あたしは、ただ自分のしたいように言っただけだ。


行動をしたのも、愛莉ちゃん。



あたしが、二人を導く橋みたいな役割になれていたなら、よかった。