あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「ねえ、なんで、その夏希? さんのこと好きになったの?」


「え~、美奈も気になる~」



あたしたちが好奇のまなざしを送ると、愛莉ちゃんは顔を真っ赤にさせた。


愛莉ちゃんは照れ屋さんなんだね。




「……夏希くん、あたしの幼馴染なの」



「「えっ」」



「いつの間にか、好きになってて……なのに、転校生のあいつが付き合いだしたのよ!?」




うわあ……幼馴染だったんだ。


なら、夏希さんのことは愛莉ちゃんから聞ける……?



多分、琴音ちゃんを抱きしめていて、あたしの胸ぐらをつかんできたのが夏希さん、か。




「そんなの、許せるわけない……」



「あのさ! 夏希さんにとって何が一番大事だと思う?」



「え? ああ……こういうことを言うのは癪だけど、望月さんかしら」



「琴音ちゃん?」



「ええ。だって、あの二人が一緒の姿をたまに見るけど、バカップルって言うのかな。とにかく愛されてるなって思う」



「あー、わかる! 夏希くんって、わざわざ彼女宣言したんだよ? 愛してるよね、あれは」