あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

日本に帰って来てからは、友達もできた。


まあ、友達も組の関連でできた友達だったけどね。



それでも、本当に仲が良かったんだよ。



本当に、幸せだったなあ……。



でも、幸せなんて永遠に続くわけじゃない。


あたしたちの幸せが壊れたのは、11歳の誕生日の日だった——。






その日は、誕生日パーティーが予定されていた。


あたしも怜も、楽しみにしてたんだ。



でも、その日の夜……。




急に、騒がしくなった。


いい意味でじゃない。



悪い意味でだ。