あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

『俺が、琴音を守りきれるかも分からないんだ……でも、守るから! だからっ……』


『夏希くん……うん、私のこと、守ってくれるんでしょう?』


『っ、うん!』


『なら……これからも、よろしくねっ』




そういうことで、私は白夜の姫———白姫(しらひめ)になったんだよ。



それにしても、琴音ちゃんがああ言ってくれて嬉しかった。




私は、友達が出来ないんだ。



かつての友達も、私が白夜の姫になったと分かった瞬間、私を嫌い出した。


逆に話しかけてくれる人だっていた。


でも、その人は私を利用して白夜に近づきたいだけ。




————本気で、私と友達になりたいって言ってくれる人なんて、誰一人いなかった。




玲夜くんを邪魔って言ったことには驚いたけど……。


でも、私を『一人の友達』として見てくれたことが、何よりも嬉しかったなあ……。




「……あいつの、言う通りかもね」



夏希くんは、ぽつりと呟いた。



「え?」


「ちゃんと、厳しく言えば良かった。そうしたら、少しでも話は変わってくるかもしれないのに」


「ううん、いいんだよ。夏希くんは、十分なくらい私を守ってくれてる」




それに……。