あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「なんていうか、周りの人全然いないね?」



あたしがそう言うと、琴音ちゃんは、ああ……と言いながら教えてくれた。



「この周りにもちゃんと人はいるよ? なんだけど、みんなさぼり症でね……」


「へえ……」



さぼりってどうなの? ここってレベルも高いんだし、授業とかついて行けるのかな?


ちょっと心配だなあ。






その後、午前中の授業も終わって昼休みに入った。


あー、お弁当作ってないんだった。購買とかあるかな?


そう思って席を立とうとしたとき。



すると、あたしの席の周りに人が何人か来た。




「ねえ、花宮さんだっけ? これからよろしくね!」


「ねえねえ、前までどこの学校行ってたのー?」


「こちらこそ! 前は、県外の学校に通ってました」


「えー、タメでいいよ! 堅苦しいしさあ」




あはは、あたしだってタメで話したいけど優等生の印象付けたいんだよ……。


まあ、スカートは膝上だし、ちょっとはメイクだってしてるし……完全なる優等生かって言うと怪しいけど。