翌日。あたしは、朝の6時ちょうどに目が覚めた。



あれから、お風呂に入ったり晩ごはんを食べたりをしたけど、漣とはほとんど話していない。



こんなので情報聞けるのかな……なんか、不安になって来た。




夜に寝る時も、念のためにウィッグはつけている。



まあ、カラコンはさすがに外してるけど……。




ある程度身支度を終わらせて、部屋から出た。



すると、リビングのような部屋の真ん中にあるソファで誰かが眠っている気配がした。




あれ……?




「漣……?」




なんで、ソファの上なんかで……。


あれ? もしかして、ベッドがないとか?



あたしは、ベッドで寝ていたけど……あ。




もしかして……あたしの部屋って、寝室だった!?



なら、申し訳ないことしたな……でも、あの部屋だって言ったのは、漣だし。



いくら嫌いな人でも、申し訳ない気持ちくらいにはなる。




あたしは、キッチンに立って、冷蔵庫の中を見た。


中にあったのは、食パンと、少しの野菜くらい。



絶対、料理とかしてないでしょ……。



不健康になっちゃうじゃん……って、敵の心配なんてしてられないけど。




でも、申し訳ないとも思ってるし……。