あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「あっ、タメ口でいいよ! 同い年だしね!」


「あ……」



どうしよう……友達にまで敬語って変かな!?


でも、タメになったらイメージ崩れる……?



うーん、まあ、大人しくしとけばいいよね! 敬語じゃなくても!




「うん! よろしくね、琴音ちゃん」





琴音ちゃんと手を振って、別れた。


初日から友達が出来るなんてラッキーだなあ……。


そう思いながら、あたしは理事長室に入った。




「失礼します」



中に入ると、そこには若そうな人がいた。


この人が、理事長……?


そういえば、この人って白夜の総長でもあったんだっけ。



そう思うと、嫌気がさしてくるなあ……。



そう思いながらも、笑顔を保った。




「お前が、花宮 乃亜か?」


「はい。今日からよろしくお願いします」


「そうか。お前には寮のカードキーを渡しておく。それから2-Sだ。明日の朝、職員室で担任を呼び出せ」



うわ、俺様だ。命令されるの、嫌なんだけど……。


嫌な感情を出さず、もう一度にっこりと笑って頷いた。



「わかりました。では、失礼します」





はあ……なんか、元白夜でも疲れるなあ。


うーん、理事長嫌いかも。




そう思いながら、あたしはひとまず寮に向かった。