あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

あたしが呆れてため息をついていると、前から声をかけられた。




「えっと……大丈夫、ですか?」



「え?」




驚いて前を見ると、そこにはここの制服を着た美少女が立っていた。



うわあ、可愛い……。



あたしが見とれていると、その子は心配そうな表情をした。



「困っているみたいだったので……あ、余計なお世話ならすみません!」


「いえいえ……! 全然お世話なんかじゃないですよ」




一応、ここの生徒だから、大人しい子を演じて喋った。


うーん、せっかくだし、理事長室の場所を聞こうかな?



あたし、方向音痴なんだよねえ……。



そう思って、あたしはこの子に頼むことにした。




「あの、理事長室がどこか分かりますか……? あたし、転校生で……」