あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「はい、玲夜」


怜に指名されて、恐る恐る口を開ける玲夜。



「あの、さ」


「ん?」


「乃亜は、ずっと復讐のために、俺たちとつるんでたのか?」



玲夜の質問に、あたしは息を呑む。



……幻滅、しちゃうかな。


でも、嘘はこれ以上つきたくないから。




「……うん、そうだよ」



あたしが正直に答えると、玲夜たち白夜は、傷ついたような表情をした。


やっぱり、嫌だよね。



だって、あたしだったら嫌だもん。




「……さっきも言ったけど、あたしは怜の仇として白夜に復讐しようと思ってた。そこで、復讐の方法として、白夜にとって一番辛い復讐をしようってなったの」


「……」


「知っての通り、あたしはハッキングが得意じゃないから、直接潜入することにした。白夜内部にね」


「でも、乃亜ちゃんは最初、白夜に入る気はなかったよね……? だって、私たちが夜姫に誘ったとき、断ってたもん」


「あー、あのときはとにかく憎いの感情しかなくて。正直、入る気はなかった」


「でも、白夜に入ったんだ?」


「うん。同じクラスになって、静かに観察しようかと思ったけど。やっぱり内部に入り込んだ方がいいだろうと思ってね」




あたしが答えると、玲夜は納得したような表情をした。




「はじめの頃。俺たち白夜幹部は、乃亜にかなり嫌われていた。特に、俺が。不思議に思ってたけど……そういうことか」


「あはは、あのときはかなりイラついてたからさ」



あたしが苦笑いすると、今度は空があたしの方をじっと見た。


ん?