あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

シエルの顔が、明らかになった。





透き通るような、綺麗な空色の瞳と髪。



綺麗な顔立ちで、誰もが口をそろえて言うような美青年だった。





あの頃とほとんど変わらない、シエルの姿だった。






それにしても、この顔、見おぼえが……?









「……っ、え?」





乃亜が、うろたえるように声をもらす。



そして、その場に座り込んだ。






乃亜……?



シエルの姿を見た乃亜は、もう正気を取り戻しているように感じた。












「ほん、もの?」








乃亜の瞳から、涙がぽろっとこぼれる。















「―――――れ、い?」




乃亜は、震える声で、そっと名前をつぶやいた。