あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

体力の消費を狙っている?




俺も、ぼーっとしてる場合じゃねえ。





行かねえと……。









「要!!」



「玲夜……!?」



「俺も一緒にやる」




そう言って、相手しようとする。




しかし、相手はやっぱり世界レベル。



強い。





気を抜いていると、拳が飛んでくる。






っ、やべ。



顔面に直撃するところだった……っ。





一番弱いかと思ったら、そう言うわけではなかった。



一つ一つの殴りが重くて強い。




一回でも攻撃を食らったら、立てなくなりそうだ。







そのとき。






「……俺、手加減してる。三月も芽愛も。お前らは、手加減もしなかったのにな」





お前らは?



さっきから、なんでそんな言い方をするんだ、こいつらは。







「今日は、鉄パイプは使わないんだな。武器を使うのはやめたのか?」



「何のことなんだ……っ!? 俺たちがあったのは今日が初めてだろ!」




要がそう叫ぶ。


すると、要の攻撃をかわしながら、男は静かに言った。




「間接的に関わってる。あんたらは、俺たちの副総長を酷いようにしただろ」



「副総長……? いったい……?」



「まだわかんねえんだ。なら、気にすることも無いよな」






こいつも、呆れたように言葉を吐き捨てる。



そして、要を蹴り飛ばした。






「っ、ぐっ……っ!」






倉庫の壁に打ち付けられた要。





「要!!」



「そんなこと気にしてる場合じゃないだろ、あんたは」






そう言って、俺の動きを封じる男。



力が、とにかく強い。



動けねえ……っ。






「あんたは、気絶させてやれねえな。うちの総長がやるから」



「総長は、まだいなかったのか……っ?」



「ああ。俺らはただの幹部だ」






幹部で、その力か。



世界って言うのは、やっぱり恐ろしい。