あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─


ああ、暴れたい。



全部、壊したい。






そう思うと、自然と体が動いていた。



幹部室のドアを蹴っ飛ばして、部屋の外に出る。





ああ、人がいる。









――――あの人たち全員の苦しむ顔が見たい。



あたしと同じ思いをしてほしい。






簡単に殺したりなんかしない。



心をどんどん、壊してやる。





ほら、あたしは今すぐ暴れまわりたいんだよ。





多少は楽しませてよ。












あたしは、二階から一階へ飛び降りて、人の前に立った。








黒い髪。蒼い瞳。





漣組の組長――――漣 裕也(ゆうや)











「なあ……覚えてる?」







はは……っ。



間抜けそうな面してやがる。










「あたしはお前が大っ嫌いだよ」



「は……?」



「簡単になんか殺さない。何度も何度も痛めつけてやる……っ」









そこまで言って、あたしの自我は、完全に消えた。