ああ、暴れたい。
全部、壊したい。
そう思うと、自然と体が動いていた。
幹部室のドアを蹴っ飛ばして、部屋の外に出る。
ああ、人がいる。
――――あの人たち全員の苦しむ顔が見たい。
あたしと同じ思いをしてほしい。
簡単に殺したりなんかしない。
心をどんどん、壊してやる。
ほら、あたしは今すぐ暴れまわりたいんだよ。
多少は楽しませてよ。
あたしは、二階から一階へ飛び降りて、人の前に立った。
黒い髪。蒼い瞳。
漣組の組長――――漣 裕也?
「なあ……覚えてる?」
はは……っ。
間抜けそうな面してやがる。
「あたしはお前が大っ嫌いだよ」
「は……?」
「簡単になんか殺さない。何度も何度も痛めつけてやる……っ」
そこまで言って、あたしの自我は、完全に消えた。

