あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─





――――大好きだった、家族。




小学五年生だったころ、あたしと怜を残して死んだ両親。






お父さんの、最後の表情。



お母さんの、あたしを守って死んだ後ろ姿。





あの日は、あたしたちの誕生日で、最悪だったよ。










『ほら、俺からのプレゼントだ。嬉しいだろう?』






あたしと怜が逃げる直前、漣組長にそう言われた。





嬉しいわけない。



あいつには、本当に人の感情がないんだ。






復讐を誓って、華皇をつくって。



でも、怜は白夜にやられた。





今でも植物状態で、本当は過ごせたはずの時間を、奪われた。





それなのに、どうして漣組長は、白夜は。








何もなかったかのように、生きれるの?




お前たちがやったんでしょう?







あたしが、どれだけ辛い思いをして今まで生きて来たか、わかんないでしょ。