――――大好きだった、家族。
小学五年生だったころ、あたしと怜を残して死んだ両親。
お父さんの、最後の表情。
お母さんの、あたしを守って死んだ後ろ姿。
あの日は、あたしたちの誕生日で、最悪だったよ。
『ほら、俺からのプレゼントだ。嬉しいだろう?』
あたしと怜が逃げる直前、漣組長にそう言われた。
嬉しいわけない。
あいつには、本当に人の感情がないんだ。
復讐を誓って、華皇をつくって。
でも、怜は白夜にやられた。
今でも植物状態で、本当は過ごせたはずの時間を、奪われた。
それなのに、どうして漣組長は、白夜は。
何もなかったかのように、生きれるの?
お前たちがやったんでしょう?
あたしが、どれだけ辛い思いをして今まで生きて来たか、わかんないでしょ。

