あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

【乃亜 side】




……下が、騒がしくなってきたな。



……白夜が、来たみたい。




あたしは、幹部室で、ずっと待機していた。



今の時刻は、17時5分。




約束通り、ちゃんと来たんだね、みんな。







あたしは、ふーっ、と息をついてから、あれを取り出した。



ずっと、どんな時でも持っていた物。






――――玲夜の、ピアス。





怜が、意識を失う直前に託してくれたもの。




ねえ、本当に、玲夜は怜をやったの?



あたしは、やっぱり信じられないよ……っ。




ずっと一緒に居たけど、やっぱり悪事に手を染めている様子はなかった。



嫌いになるばかりか、大好きになった。





―――――白夜と一緒に過ごした半年間が、すっごく、あたしは楽しかったよ。





もう、カラコンも外している。



ウィッグだけつけていて、目はピンク色だ。




だって、ウィッグがなかったら誰かわかんないじゃん。



まあ、あたしが暴れたら、落ちちゃうと思うけど。













……そろそろ、暴走しないと、だね。





自分でこんなことする日が来るなんて、思いもしなかった。