寮を出てから、バイクに乗って華皇の倉庫へ向かう。
ちなみに、荷物はあんまりなかったから、大きいサイズのリュックを背負えばそれで十分だった。
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◇
「久しぶりー、みんな」
倉庫の扉を開けて、下っ端くんたちにあいさつをする。
これは、いつものことだね。
「あ、いらっしゃい、乃亜さん!」
「幹部の皆さん、ちゃんといますよ」
「乃亜さーん、今日の復讐のとき、俺たちは参加したら駄目なんですかー?」
下っ端くんたちが、次々に声をかけてくる。
「ありがとう。君たちは、今日は帰ること! これは幹部以上でするから、ごめんね!」
「む……わかりました」
「あーあ、俺も暴れたかったなー」
「何言ってんだお前!」
「なに? 暴れたいならあたしと手合わせでもする?」
「え、いいんですか!? あとでお願いします!」
「いいよー!」
手合わせの約束もして、あたしは幹部室へ。
すると、にっこり笑顔の芽愛が立っていた。
その芽愛が持っていたのは……ロープとガムテープ。
「え?」
「はーいっ、大人しくしててね~」
驚いていると、一瞬でロープで体を固定された。
口にガムテープを貼られて、声も出せないし。
「んー!!」
叫んでいると、芽愛がしーっと言って、人差し指を立てた。
「ちょっと写真撮らせてね。白夜に送り付けるから」
「ん?」
「ほら、その方が白夜の奴ら、焦るでしょ」
黒い笑顔で、そう言う芽愛。
芽愛ってサイコパス……いや、腹黒?
頭の中でそんなことを考えていると、パシャリ、と、シャッター音がした。
「よーし、外すね。急にごめん、乃亜!」
「ぷはっ。もう、なんとか言ってからやってよ!」
「あはは、ごめんごめん」
そう言いながら、芽愛は玲夜のスマホにあたしの写真を送った。
えなんか恥ずかしいな。

