あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─


【?? side】










真っ白な部屋に、人が来る。



清潔感溢れたその人は、にこりと笑ってこちらを見た。







「―――さん。体調はいかがですか?」



「ええ、随分よくなりました。お気遣いありがとうございます」



「それはよかった。それにしても、本当にいいんですか? 心配されるのでは?」



「いや、会ってびっくりさせたくて。だから、黙っていてもらっていたんです」



「そうですか……」



「でも、体調もずいぶんよくなったので、もうすぐ会いに行こうかなと思って」



「いいですね。久しぶりですし、楽しんできてくださいね」



「ははっ、はい」







失礼します、と言って、その人は部屋を出ていった。



それを見てから、パソコンを開いた。



カタカタと、キーボードを打つ。






そして、知りたかった情報を見た。










それを見て、自分の驚いた声が部屋に響いた。








「……え?」








どうして。




その言葉が頭に浮かんだ。




信じられなくて、もっと詳しく調べる。




でも、いくら調べても同じことしか出てこなかった。







なんで……。