【?? side】
真っ白な部屋に、人が来る。
清潔感溢れたその人は、にこりと笑ってこちらを見た。
「―――さん。体調はいかがですか?」
「ええ、随分よくなりました。お気遣いありがとうございます」
「それはよかった。それにしても、本当にいいんですか? 心配されるのでは?」
「いや、会ってびっくりさせたくて。だから、黙っていてもらっていたんです」
「そうですか……」
「でも、体調もずいぶんよくなったので、もうすぐ会いに行こうかなと思って」
「いいですね。久しぶりですし、楽しんできてくださいね」
「ははっ、はい」
失礼します、と言って、その人は部屋を出ていった。
それを見てから、パソコンを開いた。
カタカタと、キーボードを打つ。
そして、知りたかった情報を見た。
それを見て、自分の驚いた声が部屋に響いた。
「……え?」
どうして。
その言葉が頭に浮かんだ。
信じられなくて、もっと詳しく調べる。
でも、いくら調べても同じことしか出てこなかった。
なんで……。

