あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

でも、可愛いのは分からない……。



「乃亜は超絶美少女なんだよ!? わかってる?」


「お世辞にも程があるよ……」


「まあ、可愛いのもあるけど、麗華ってバレないし、目立たない格好にしたらいいの!」



うーん……。


目立たない格好って言っても、どうするんだろう?



あたしの考えていることが分かったのか、芽愛はにやりと笑ってあたしを見た。



「ふふ……こういう事もあろうかと、変装グッズを持ってるから。安心して?」



そう言いながら、変装グッズをあたしに渡してくれた。



「えっと……ウィッグ? あとカラコンも…」


「うん。変装っぽいでしょ?」


「うん……じゃあ、これを付けるんだ?」


「そうだよ! ね、試しに付けてみてよ! 優等生なイメージでやってるからね?」


「はーいっ」