あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

でも、これで正しいんだ。




だって、敵なんだから。








敵を好きになるあたしがおかしいんだよ。










―――ザー……。






雨が降る音が、静かな寮の部屋に響く。







空気、悪くしちゃった……。








今の天気は、まるであたしの心の中のようだ。




玲夜も、そうなのかな……?











「あ……あたし、お風呂入ってくるね?」



「あ、ああ」





目を合わすことさえ気まずくて、あたしは玲夜の顔を見ずにそう言ってバスルームへ向かった。