あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「だから……俺と、付き合ってほしい」






今までで、一番真剣な表情をしている。


表情から、声から。




玲夜の全てから、真剣さを感じた。









あたしも、玲夜の事が大好きだ。




もう、答えは決まっている。

















「―――――ごめん、玲夜とは付き合えない」









あたしがそう言った瞬間、玲夜は傷ついた表情をした。



ああ……復讐前から、もう、傷つけちゃったな。










「……理由、聞いてもいいか?」



「理由……ね」







あたしは、うーん、と考えるようなそぶりをしてから、答えた。






「あたし、玲夜の事は友達だと思ってたから。恋愛対象として、見れないんだよね」









自分でそう言ってるくせに、少しだけ声が震えた。



胸がズキっと痛み、辛かった。









「……そっか。ごめんな、こういうこと言って」



「ううん! 気持ちは嬉しかった……ありがと」



「……ああ」










両想いなんて、奇跡みたいなものだ。




でも、その奇跡を自分から手放すだなんて。







あたしは、なんてバカなんだろう。