あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─




















「ケーキも美味しかったな!」



「これで、誕生日会も終了だな」



「うう、お開きは嫌だ!!」






この時間が終わるのが嫌で、あたしも名残惜しかった。



でも、やらないといけないもんね。










―――――復讐。






今の時刻は20時。





明日が、復讐の日。



もうすぐ、あたしは、あたしの仲間のところに行かないとね。








「じゃあ、お開きにしよっか」



「うん、また明日!」



「またな」







またね。




そう言おうとしたけど、言葉を変えた。









「うん! ばいばい! みんな」






そう言って、あたしは手を振った。













―――――花宮 乃亜として一緒に会う、最後のときだったから。





















寮の部屋について、あたしは窓の外を見た。





うーん、やっぱり雨降ってるなあ。







「……乃亜」





急に話しかけられて、あたしは振り返る。







「なに? 玲夜」







「―――――乃亜は、いなくならないか?」




「え?」




「さようなら、じゃないよな? 一緒に居られるよな……?」




「あはは、どうしちゃったの? 急に」








あたしは、いつも通りを装って、笑顔で接する。



でも、あたしの顔を見て、玲夜は悲しそうな表情をした。













「乃亜は、別れる時にいつだって『また』って言うだろ? なんで『ばいばい』なんだよ」





あー……気づいてたんだ。







「たまたまだよ? 気にしないでってば!」



「でも、昨日から変だぞ……急に抱きついてきたり」



「なに、スキンシップはダメなの?」



「そう言うわけじゃねえよ! ただ……」







顔をゆがめて、あたしの手を握る。