あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「しっかりしろ、乃亜!!!」






玲夜の大声が、今度ははっきりと聞こえた。






あれ、あたしは、いったい……。







「大丈夫……!? 乃亜ちゃん、急にぼーっとしてたよ……!?」



「琴音ちゃん……大丈夫だよ、ちょっとぼけっとしてただけ!」






へへっと笑って、誤魔化す。






は……やば。



暴走しかけてた。










「……なら、いい」









「うん! それよりも……せーの!」





あたしがそう言うと、みんなで声をそろえて言った。








「「「「「「お誕生日、おめでとう!!」」」」」」




「……! あり、がとな」




「あ、ケーキあるぜ、玲夜!」



「うん。俺たち、ちゃんと食べ物も買ってきたから」




「うん! はい、玲夜! あたしから誕生日プレゼント!」






そう言って、あたしは千日紅の花束と、マフラーを渡した。






「俺に……? ……ありがと。大切にする」



「私からもプレゼントだよ! どうぞ、玲夜くん!」



「「俺たちからも! はい、玲夜!」」



「……誕生日、おめでとう」





みんなも、次々にプレゼントを渡していく。





それを見て、玲夜はとてもうれしそうな表情をしていた。










「本当にありがとう。最高の誕生日だ」



「ふふ。じゃあご飯さっそく食べよ!」



「あ、俺それ食いたい!」



「俺も」







みんなの光景を見て、あたしはにこにこと笑っていた。



微笑ましい光景だ。





白夜は、やっぱり仲がいいね。









そんな白夜が、あたしは大好きだよ。