今日は9月22日。
玲夜の誕生日だ。
あたしは、お花屋さんで千日紅をもらい、そのまま空と陸の寮の部屋に向かった。
「おじゃましまーす・・・・・」
「あ、乃亜。飾り付けてるから一緒にやろうぜ」
「うん! うわ、すご……!」
出迎えてくれたのは要。
要は、あたしの言葉を聞いてにっこり笑った。
「だろ。俺と夏希でやったんだ」
「乃亜ちゃん! 風船貼り付けるの手伝ってもらってもいい?」
「あ、うん!」
夏希さんにもそう言われて、あたしは壁に、ハッピーバースデーの英語の風船を一個ずつ貼り付けた。
机の上にはクラッカーも準備してあって、準備万端みたいだ。
「あれ、そう言えば琴音ちゃんたちは?」
琴音ちゃんと空、陸がいない。
「あー、あいつらはケーキと食べ物買いに行った」
「ああ。玲夜、甘いもの好きだからね」
「それでいないんだ……」
玲夜は甘い物が好きだと言われて、玲夜がスイーツを食べていたのを思い出した。

