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寮に帰ってくると、玲夜が部屋にいた。
「おかえり」
「ただいまー」
玲夜を見ていると、悲しくなる。
大好きだよ。
あたしは、玲夜にちゃんと恋してる。
でも、怜をあんな風にしたのは許せないし、なにより家柄の関係がある。
玲夜が、漣家に生まれなかったら。あたしが、普通の家に生まれたら。
あたしたちが出会ったとき、普通に一緒に居られたのかな。
ねえ、なんで、玲夜は怜をあんな風にしたの?
あたしが常日頃から持っている『もの』。
ポケットに手を入れると、小さい箱が手にあたる。
箱の中身は――――玲夜の、ピアスだ。
玲夜は、片耳にしかピアスがついていない。
だって、あたしがずっと持っているんだもん。
復讐のとき、ちゃんと返すよ。
怜のこと、ちゃんと言ってさ。

