あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─
















寮に帰ってくると、玲夜が部屋にいた。







「おかえり」



「ただいまー」





玲夜を見ていると、悲しくなる。




大好きだよ。


あたしは、玲夜にちゃんと恋してる。




でも、怜をあんな風にしたのは許せないし、なにより家柄の関係がある。






玲夜が、漣家に生まれなかったら。あたしが、普通の家に生まれたら。





あたしたちが出会ったとき、普通に一緒に居られたのかな。









ねえ、なんで、玲夜は怜をあんな風にしたの?





あたしが常日頃から持っている『もの』。



ポケットに手を入れると、小さい箱が手にあたる。





箱の中身は――――玲夜の、ピアスだ。





玲夜は、片耳にしかピアスがついていない。



だって、あたしがずっと持っているんだもん。





復讐のとき、ちゃんと返すよ。



怜のこと、ちゃんと言ってさ。