あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「いらっしゃいませ! プレゼントですか?」



「あー、はい! 誕生日に渡そうと思っているんですけど、どのお花にしようか迷ってて……」






あたしがそう言うと、店員さんは少し悩み始めた。




その後、あっ、と、何かを思いついたように顔を上げて言った。







「うーん……あ、そうだ! その方の誕生日はいつですか?」



「9月22日です」



「花には、それぞれ誕生花があるんですよ! 9月22日は……あ、千日紅(せんにちこう)が誕生花ですね」



「千日紅……」



「千日紅の花言葉は、変わらない愛情、です。恋人さんならいいかと思いますが……」







変わらない愛情。



あたしが玲夜に抱く感情にぴったりだ。





あたしは玲夜と敵だけど、それでも好きなことには変わりないから。









「はい、それにします! また今度、買いに来ます!」




「わかりました。では、前日の9月21日に、千日紅を花束にしてご用意させていただきますね」




「ありがとうございます!!」







あたしは、その後も、デパートを見て回っておしゃれなマフラーを見つけた。



しっかりラッピングもしてもらって、準備もできた。











―――――あとは、復讐の準備だけだね。