――――プルルルル。
あれ、また電話?
電話が二日連続かかってくるなんて。
誰だろう、と思うと。
「あれ、陸だ」
珍しいな。
いつもメールで送ってくるのに。
「もしもし?」
『あ、乃亜! 近くに玲夜、いるか?』
「玲夜? いないよ」
『よし。なあ、玲夜の誕生日がいつか知ってるか?』
玲夜の誕生日?
そういえば、知らないな……。
「ううん。いつなの?」
あたしがそう聞くと、陸は日にちを言った。
「……え?」
『で、その日にパーティーしようと思ってるんだ! だから、ちゃんとプレゼント用意しとけよな!』
「え、あ、うん……」
『じゃ!』
電話が切れて、あたしはその場に座り込んだ。

