あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「あー、いや。なんでもないよ」





笑ってそう言う。



これは、ただの誤魔化しだ。




一緒に暮らすようになってもう3か月以上が過ぎた。



それくらい、もうわかる。






でも、わざわざそう言うってことは、よっぽど触れられたくない話なんだろう。





嫌な事、思い出せるのは残酷だよな。








「……ならいい、んだけど」







俺は、何も気づかなかったふりをして乃亜に合わせた。