―――次の日。
朝起きて、乃亜の部屋にこっそりと入る。
すると、すやすやと眠っている乃亜がいた。
可愛い寝顔だ。
一生見ていられそうだな……。
そんな気持ち悪い発想が浮かび、俺は首を振った。
何考えてるんだ、俺。
さすがに気持ち悪すぎる。
しっかりしろ。
そう思い、両手で頬をパチン、と叩いた。
すると、乃亜は気配に気が付いたのか、ん、と声をもらした。
「あれ、玲夜……? お、はよ」
ゆっくりと目を開けた乃亜。
その目は、いつも通りの黒色だった。
「……なに? あたしの目、じっと見つめちゃってさ」
「あ、いや……」
むっとした顔で見られて、俺は首を振った。
「……乃亜、大丈夫か?」
「え?」
「なんか、辛そうな顔してるから」
昨日から、ずっと。
今だって、どこか辛そうな表情をしている。

