あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─





―――次の日。




朝起きて、乃亜の部屋にこっそりと入る。



すると、すやすやと眠っている乃亜がいた。





可愛い寝顔だ。


一生見ていられそうだな……。




そんな気持ち悪い発想が浮かび、俺は首を振った。






何考えてるんだ、俺。



さすがに気持ち悪すぎる。




しっかりしろ。





そう思い、両手で頬をパチン、と叩いた。






すると、乃亜は気配に気が付いたのか、ん、と声をもらした。






「あれ、玲夜……? お、はよ」







ゆっくりと目を開けた乃亜。



その目は、いつも通りの黒色だった。






「……なに? あたしの目、じっと見つめちゃってさ」



「あ、いや……」





むっとした顔で見られて、俺は首を振った。







「……乃亜、大丈夫か?」



「え?」



「なんか、辛そうな顔してるから」






昨日から、ずっと。



今だって、どこか辛そうな表情をしている。