あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

寮の部屋に入って、ただいま、と言う。



すると、奥からばたばたと走る音が聞こえた。







「乃亜! おかえり、大丈夫、か……っ」





大丈夫、まで言って、急に目を見開いた玲夜。




ん……? どうしたんだろ。







「……そんなに、あたしの顔死んでる?」



「あ、いや……っ」



「ごめん、あたし今日は早くお風呂入って寝るね。おやすみ」



「あ、ああ……」







歯切れが悪い玲夜。



本当にどうしたんだろ……?








そう思いながら、あたしはお風呂に入って早く寝た。












【玲夜 side】





乃亜、大丈夫かな……。



時計を見ると、夜の10時を過ぎていた。




そろそろ、探しに行った方がいいんだろうか。






そう不安を感じていたとき、ドアが開く音がした。






っ、乃亜だ……っ!