あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

幹部の三人は、あたしの幼馴染だ。


三人とも、世界レベルの組の跡取り。


それで、組関連で関りがあったから、昔から仲がいいんだよ。



幼馴染。つまりは、あたしが✗✗の人間であると言う事も知っている。


だけど、あたしは3人に頼んで、あたしたちがいると言う事を内緒にしてもらっているんだ。



怜が情報を守っている以上、あたしたちを見つけることはもうできない。


ま、見つけるつもりなんて、ないだろうけど。




ちなみに、あたしと芽愛に関しては、財閥の跡取りでもあるよ!



「ふう……まあ、仇は取るとして。どうするの、乃亜?」


「うーん。まあ、大体は考えてるよ? あたしさ、転校しようかなって思ってるんだ」


「は?」



あたしがそう言うと、三人とも目を大きく見開いた。


え、そんなにびっくりする?



「え、どこ行くの?」


「御影学園だよ。ほら、白夜って幹部たちも全員御影学園の生徒なんでしょ?」


「それはそうだけど……あ、白夜の情報でも探りに行くの?」


「せーかい! あたしも、ハッキングは得意じゃないから詳しくは調べれないしね?」



いつも怜にハッキングを任せていたのが駄目だったのかな?


でも、ハッキングは本当に苦手だし……少しは出来るけどさ。


それに、本人たちの学校での様子とかを見て、弱点を探りたいんだ。


その弱点を潰すのが、復讐にはいいと思うんだよね。