「……乃亜、復讐は、やめられないだろ」
「え……っ?」
「大事な家族が奪われて、黙ってられるのかよ!?」
「っ……」
稀に聞く蒼の大声。
その言葉が、頭の中に何度も響いた。
「――――乃亜、覚悟決めよう?」
「め、い……」
「芽愛だって憎いよ、あいつらのこと。でも、芽愛よりも憎んでた乃亜が好きになったんだから、きっといいところなんだろうね。それはわかるよ」
髪の毛をくるくるといじりながらそう言う芽愛。
俯く横顔は寂しそうで、でも優しい表情だった。
「でも、やっぱり芽愛は憎いから。大事な彼氏奪われて、あいつらは芽愛の気持ちなんてわかんないでしょ? だから復讐するんだよ。これは、芽愛たちだけじゃない。華皇全員の、思いだよ」
「そうだぜ、乃亜。でも、乃亜が大切にしたい気持ちも分かるから。だから、時間をあげる」
「時間―――?」
あたしが三人の顔を見る。
そうしたら、真ん中にいた蒼が、あたしの目を見て静かに告げた。

