あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─



「つい、た……っ」





病院までついて、急いで怜の病室まで行く。




大丈夫だよね? あたしのこと、置いて行かないよね……っ?







階段を駆け上がって、病室のドアを開ける。





「っ、怜っ!!」



「乃亜……っ」





あたしが入ると、目が赤くなっている芽愛がそこにいた。







怜は……っ。




あたしが隣にあるベッドに目を移すと、そこには今までと同じように目を閉じた怜が静かに眠っていた。







「乃亜、怜くん、今は容体が良くなってるんだけど……危ないかも、って……っ」





目を潤ませながら言う芽愛。



そんな芽愛の瞳に映るあたしは、辛そうな表情をしていた。






あたしは、眠っている怜の手を握る。



怜の手はやっぱり暖かくて、生きているんだ、と実感させられた。