「つい、た……っ」
病院までついて、急いで怜の病室まで行く。
大丈夫だよね? あたしのこと、置いて行かないよね……っ?
階段を駆け上がって、病室のドアを開ける。
「っ、怜っ!!」
「乃亜……っ」
あたしが入ると、目が赤くなっている芽愛がそこにいた。
怜は……っ。
あたしが隣にあるベッドに目を移すと、そこには今までと同じように目を閉じた怜が静かに眠っていた。
「乃亜、怜くん、今は容体が良くなってるんだけど……危ないかも、って……っ」
目を潤ませながら言う芽愛。
そんな芽愛の瞳に映るあたしは、辛そうな表情をしていた。
あたしは、眠っている怜の手を握る。
怜の手はやっぱり暖かくて、生きているんだ、と実感させられた。

