寮を飛び出して、近くにあるあたしのバイクに乗った。
緊急時のために、近くに駐車してある。
あ、変装してたら、病院の人もわかんないよね……。
ウィッグとカラコンを急いで取って、あたしはバイクを走らせた。
【玲夜 side】
乃亜……どうしたんだ……?
さっきの様子は、明らかに変だった。
追いかけてみる、か?
多分、歩いて行くならまだ近くにいるだろう。
俺もすぐに部屋を飛び出して、バイクに乗った。
バイクなら、すぐに追いつく。
ヘルメットをかぶって走らせたが、近くには誰もいなかった。
は? この短時間で行けるわけ……。
辺りも暗くなってきた。
無理に探しても良くないよな。
……仕方がない。
待っておくか……。
俺は唇をかみしめて、Uターンして寮に戻った。

