あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─


寮を飛び出して、近くにあるあたしのバイクに乗った。



緊急時のために、近くに駐車してある。






あ、変装してたら、病院の人もわかんないよね……。




ウィッグとカラコンを急いで取って、あたしはバイクを走らせた。



















【玲夜 side】





乃亜……どうしたんだ……?



さっきの様子は、明らかに変だった。





追いかけてみる、か?



多分、歩いて行くならまだ近くにいるだろう。





俺もすぐに部屋を飛び出して、バイクに乗った。



バイクなら、すぐに追いつく。








ヘルメットをかぶって走らせたが、近くには誰もいなかった。







は? この短時間で行けるわけ……。







辺りも暗くなってきた。



無理に探しても良くないよな。





……仕方がない。



待っておくか……。







俺は唇をかみしめて、Uターンして寮に戻った。