あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「……お願い。玲夜を見逃してあげて」






あたしが、震える声で言う。



久しぶりに会ったんだ。






緊張と、恐怖と、いろいろな感情が混ざる。






あたしのことがばれたら、やっぱり失望されるよね――――?









皇の名を捨てて、花宮になったあたし。



みんなを見捨てたようなものだ。







だから、とっくにみんなもあたしを嫌っていると思ってた。









でも、まだあたしと怜夜のことを覚えていてくれて。



組長、副組長って言ってくれて嬉しかったよ。












「あ? お前になんで指図されないといけない?」



「っ、下がってろ!! こいつらは、元世界No.1の組だ!!」



「わかってるよ」