あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「ストップストップ! せっかくの祭りなんだから楽しもうよ! 喧嘩とか物騒じゃん!」



「……乃亜。危ないから下がってろ」





危ない? 二人が?



確かに二人は強いけど、あたしよりは弱いよ?






「大丈夫だよ。じゃあ、二人ともまたね! あ、芽愛によろしく言っといて!」



「はあ……せっかく一緒に回れると思ったのに。乃亜もたまには帰って来いよなー!!」





あたしが三月たちに手を振って、声をかける。



すると、その様子を見ていた3人はポカンとしていた。






「は、え?」



「の、乃亜ちゃん、知り合いだったんだ?」




夏希さんに言われて、あたしは頷く。




「うん、友達! びっくりさせてごめんね!」



「なーんだ……てっきり本気でナンパされてたのかと思った……」





夏希さんが琴音ちゃんを抱きしめながら、ほっとしたように息をつく。



その光景を見て、少しだけ申し訳ないことしたな、と思った。





「……ただの『友達』だよな?」




玲夜に念を押すように言われる。




「うーん、やっぱり『親友』かも」



「ただの友人の範囲なんだよな? 恋愛感情は?」



「もうっ、ただの友達だってば!! 好きだけど、友達としての好き!」



「……ならいい」






夏希さんだけかと思ったけど、ほっとしてたのは玲夜もだったね。



まあ、あの二人はただの幼馴染だしねえ。



あっちもそう思っているだろうし。