あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

あたしも白夜の対応が気になるし。



演技に付き合ってあげますか。



まあ、そもそも、白夜のみんなと会えるかどうかだけどね。





それにしても、なんでここに二人がいるんだろう?



二人が住んでるところは、ここよりももっと遠いはずなのに。



夏休みだからかな?








不思議に思いながら、三月たちについて行く。



すると、後ろから声が聞こえた。







「乃亜!!」



「琴音!!」



「え……? 夏希、くん?」







あー、やっと見つけた!



玲夜と夏希さんだけだけど!






「おい。お前、俺の女に何してくれてんの」







玲夜が、あたしの手を掴んでいた蒼の腕を振り払う。



蒼は痛そうに手を押さえながら小さく舌打ちをした。





「俺の女だと? いつお前の女になった」





あ、蒼が……暴言を吐いてる!



蒼が暴言を吐くときは、怒ってる時だけだ。



三月を見ると、三月も同じような感じだ。






あ、そっか。



あたしはもう大丈夫だけど、二人は白夜大っ嫌いだもんね。



あたしも初めの頃はこんな感じだったなあ……。






「そっちこそ初対面だろ? わざわざ突っかかるな」



「はあ? てか、お前が……漣、玲夜?」





三月が、玲夜のピアスを見てそうつぶやく。


すると、玲夜が警戒したような声を出した。





「……なんで俺を知ってる」



「その銀色の三日月のピアス。白夜の総長さまのピアスだろ?」



「……お前、族か? 喧嘩なら……」



「ああ、相手してやるよ。お前らくらい……」





ヒートアップしそうになって、あたしは思わず声を出した。