◇
◆
◇
「あ、これとかどうかな? 可愛いんじゃない?」
「うーん、でもこっちもいいと思うんだよね」
「えー、悩む……」
夏祭りの一週間前。
あたしは琴音ちゃんと一緒に浴衣を買いに来ていた。
きっと浴衣なんてもってないだろうし、持ってたとしても小さすぎて入らないと思う。
ということで、買いに来てるってこと。
「金魚の浴衣……? あ、でもあじさいのも可愛いね! シンプルな柄もありだし……!!」
「うーん……あたし、このお花の柄にする! 可愛いし!」
あたしが選んだのは、白の布地に淡い水色の花がたくさん描かれた浴衣。
シンプルだけど可愛い浴衣だ。
「うーん、じゃあ私はピンクの浴衣にしようかな? でも似合うかな……」
「似合うって! 琴音ちゃんめっちゃ可愛いし、きっと似合うよ!」
「そうかなあ……? ありがとうっ」
薄めの茶髪にぱっちり二重の琴音ちゃんには、きっとぴったりだ。
お買い上げも済ませて、あたしたちは一週間後の夏祭りに備えた。
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「あ、これとかどうかな? 可愛いんじゃない?」
「うーん、でもこっちもいいと思うんだよね」
「えー、悩む……」
夏祭りの一週間前。
あたしは琴音ちゃんと一緒に浴衣を買いに来ていた。
きっと浴衣なんてもってないだろうし、持ってたとしても小さすぎて入らないと思う。
ということで、買いに来てるってこと。
「金魚の浴衣……? あ、でもあじさいのも可愛いね! シンプルな柄もありだし……!!」
「うーん……あたし、このお花の柄にする! 可愛いし!」
あたしが選んだのは、白の布地に淡い水色の花がたくさん描かれた浴衣。
シンプルだけど可愛い浴衣だ。
「うーん、じゃあ私はピンクの浴衣にしようかな? でも似合うかな……」
「似合うって! 琴音ちゃんめっちゃ可愛いし、きっと似合うよ!」
「そうかなあ……? ありがとうっ」
薄めの茶髪にぱっちり二重の琴音ちゃんには、きっとぴったりだ。
お買い上げも済ませて、あたしたちは一週間後の夏祭りに備えた。

