「――――もう、友達ですらない」
「えっ?」
「もう、俺の事を友達だと思ってるわけねえだろ……」
「……喧嘩したの?」
「喧嘩じゃない。でも、もうあいつは俺のことが嫌いだと思う」
あいつは、俺のせいで……。
「シエルは、白夜の幹部だ」
「え? 幹部って、もう一人いたんだ?」
「ああ。強さはそこまでだが……本気には感じなかった。遊びでやってるみたいな感じだった」
「シエルさんとは会えないの?」
「……もう、どこにいるかすらわかんねえよ」
そう言ったとき、脳裏に『あの日』の映像が流れる。
『玲夜!! ここは俺がやる!! 他の奴ら連れて先に逃げろ!』
『はあ!? お前ひとりじゃ無理だろ!』
『舐めないでよ。大丈夫、きっと俺の友達が玲夜たち白夜を守ってくれる』
『とも、だち?』
『―――なら、わかってくれるはずだよ。きっと』
『……っ、絶対、帰って来いよ』
『わかってる』
それが、最後。
あれからは、どうなったかわかんねえ。
あの日の事は、鮮明に覚えている。
死の恐怖を感じたときだった。
動揺して、固まっていた俺を安心させてくれたのは……。
―――――シエルの、空色の綺麗な瞳だった。
「えっ?」
「もう、俺の事を友達だと思ってるわけねえだろ……」
「……喧嘩したの?」
「喧嘩じゃない。でも、もうあいつは俺のことが嫌いだと思う」
あいつは、俺のせいで……。
「シエルは、白夜の幹部だ」
「え? 幹部って、もう一人いたんだ?」
「ああ。強さはそこまでだが……本気には感じなかった。遊びでやってるみたいな感じだった」
「シエルさんとは会えないの?」
「……もう、どこにいるかすらわかんねえよ」
そう言ったとき、脳裏に『あの日』の映像が流れる。
『玲夜!! ここは俺がやる!! 他の奴ら連れて先に逃げろ!』
『はあ!? お前ひとりじゃ無理だろ!』
『舐めないでよ。大丈夫、きっと俺の友達が玲夜たち白夜を守ってくれる』
『とも、だち?』
『―――なら、わかってくれるはずだよ。きっと』
『……っ、絶対、帰って来いよ』
『わかってる』
それが、最後。
あれからは、どうなったかわかんねえ。
あの日の事は、鮮明に覚えている。
死の恐怖を感じたときだった。
動揺して、固まっていた俺を安心させてくれたのは……。
―――――シエルの、空色の綺麗な瞳だった。

