『――――白夜と仲良くなって、復讐なんて嫌だ、とか。思ってねえよな?』
三月の声が、1オクターブ低くなった。
「っ、それ、は」
『図星? 俺、心配だったんだよね。乃亜に情が移るんじゃないかって』
「……っ」
『……忘れないでよ。あいつらは、怜をやったんだぜ?』
「あ……」
そうだ。
あたしは、何を忘れていたんだろう。
――――白夜は、怜を、お兄ちゃんを。
あんな風にしたんだった。
放心状態になって無言になったあたしの様子を、スマホを通じて感じ取ったのか、三月は息をついた。
『はー、よかった。ちゃんと復讐心はあるみたいだね。ねえ、乃亜。乃亜は、白夜と仲が良いって事だろ?』
「……そう、だよ。一応、白夜の姫もやってる」
『うわ、まじか。じゃあさ……もっと、白夜と仲良くなっとけよ』
「え? なんで」
『仲が良いってことは、あいつらからしても大切な存在って事だろ。大切な存在から、裏切られる。それこそ、最悪な復讐な気がするんだよね、俺』
それを聞いて、あたしは要の事を思い出す。
要が裏切った、と言ったとき。
本気で白夜を裏切ってスパイをしたと勘違いしたみんなは、絶望の表情を浮かべていた。
じゃあ、あたしの裏切りを伝えるだけで。
――――白夜は、絶望する、よね?
三月の声が、1オクターブ低くなった。
「っ、それ、は」
『図星? 俺、心配だったんだよね。乃亜に情が移るんじゃないかって』
「……っ」
『……忘れないでよ。あいつらは、怜をやったんだぜ?』
「あ……」
そうだ。
あたしは、何を忘れていたんだろう。
――――白夜は、怜を、お兄ちゃんを。
あんな風にしたんだった。
放心状態になって無言になったあたしの様子を、スマホを通じて感じ取ったのか、三月は息をついた。
『はー、よかった。ちゃんと復讐心はあるみたいだね。ねえ、乃亜。乃亜は、白夜と仲が良いって事だろ?』
「……そう、だよ。一応、白夜の姫もやってる」
『うわ、まじか。じゃあさ……もっと、白夜と仲良くなっとけよ』
「え? なんで」
『仲が良いってことは、あいつらからしても大切な存在って事だろ。大切な存在から、裏切られる。それこそ、最悪な復讐な気がするんだよね、俺』
それを聞いて、あたしは要の事を思い出す。
要が裏切った、と言ったとき。
本気で白夜を裏切ってスパイをしたと勘違いしたみんなは、絶望の表情を浮かべていた。
じゃあ、あたしの裏切りを伝えるだけで。
――――白夜は、絶望する、よね?

