あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

ドアを開けて、部屋の中に入る。



すると、ソファに琴音ちゃん、夏希さん、空、陸の順番で座っていた。



あたしたちは向かいに置いているソファに座ればいいのかな?





「あ、おかえり、乃亜ちゃん! 要くんと仲良くなったの?」



「んー、まあ普通? ね、要。さっさと本題に入っちゃいなよ」






そう言って要に話題を振る。





「あ……うん」



「その前に座れよ。要はそこな。乃亜はこっち」






玲夜に言われて、こっち、と言われた方に行く。






「ん」





そう言って指さしたところは、玲夜の座る椅子だった。





「え、ここは怜夜の席でしょ? 要の横空いてるしそこ行くよ」



「違う。俺の膝の上」



「はっ!?」






さらっと言う玲夜に赤面してしまう。


なんでいつもこうやって恥ずかしくもなさそうにそんなこと言えるの!?






「も、もしかして乃亜ちゃん、玲夜くんと……」



「なわけねえだろ!! なんでお前の膝の上なんだよ、玲夜!」



「私、乃亜ちゃんに聞いたんだけどな……あはは」






即否定してきた陸。



まあ付き合ってないんだけど。







「別にいいよな? 乃亜」



「えっと……」



「いいよな?」



「は、はいっ!!」








圧を感じて、勢いで返事をする。



すると、嬉しそうな表情をした玲夜。



その表情が可愛くて、どきっとしてしまった。







ほんと、玲夜にはドキドキされっぱなし……って、ドキドキ?



なんで、いつも玲夜にだけ……?