あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

【要 side】







俺がこんなに性格を偽ってるのは、親への反抗心だ。





俺の親は、組の組長だった。






親父がいつも家ででかい態度をとっているせいで、俺も同じようになってしまうんだ、と母親が嘆いていたのを思い出す。



母親は浮気性で、親父がいないところで子供を作っていた。




クズな両親に育てられた俺は、同じようにクズに育ったんだ。









『おい、要。お前はまるで女みたいだなあ。そんな顔で、好きな物も女みてえだと? ふざけんじゃねえ! お前に組長なんて成り立たねえよ!!』








俺は、組なんて継ぎたくない。



こんな組、親父の代で潰れちまえ。






常日頃から、そう思っていた。















小さい頃から、ずっと武道を習って、強くなって。



でも、この童顔のせいで、周りからは女呼ばわり。




大勢の奴らに舐められ続けて、親父もこんな俺にずっと苛立っていた。









『いい加減にしろよ、要! お前は強いし、態度もでかいが、舐められたら意味がねえんだよ!! あの女が童顔過ぎたせいで、お前の顔もそうなったんだ! あのクソ女が!!』










なんで、俺の顔でそこまで言われないといけない?



俺だって、好きでこの顔に生まれてきたわけじゃねえよ。










……はは。